みなさん、こんにちは。
今回は、私のお気に入りのギター、「Fender Mexico Stratocaster」のフレットを、ステンレスフレットに交換(リフレット)した時の内容をまとめました。
先に結果をいいますと、
なかなか大変でしたが、そこまで途方にくれるものでもないし、業者に頼むと確実なものの4,5万はかかってしまうところなので、自分で一度やってみる!ってのはありだと思います。
そして、一つ一つの工程を丁寧にすれば、ビビりもなくステンレスフレットに交換でき、ステンレスフレットの味わいを実感できますよ!
そして、明らかに音の輪郭がくっきりしました。
さて、本題ですが
今回もリペア工房など調査したけどやっぱり一歩踏み出せなかったのと、色々調べたら自分でも交換できそうな気が高まってきたので、今回自分でやってみたレポートをしたいと思います
ギターのフレットをステンレスフレットに交換するための道具
今回は、ステンレスフレットへの交換する意欲が高まったので、勢いで工具やパーツをサウンドハウスさんで購入しました。
今回購入した物は、こちら
今回交換するフレットは、JESCAR ( ジェスカー ) / #55090 Stainless 24pcs set(JES/FR1141)。
ノギスやサンドペーパー、マスキングテープは、百均
ゴムハンマー土台にする固めのゴムブロックは、ホームセンターで購入。
それ以外の専用工具やメンテナンス系は、サウンドハウスにて調達。
まずは既存のフレットを外す
まずは、指板が乾燥した状態でフレットを抜くと、木が欠けやすいようなので、オレンジオイルでふきふき。
ここで塗りたくるのに、キッチンペーパーを使いました。キッチンペーパーちょうどいいです。やぶれにくいし。。。
そして、フレットを・・
専用の工具で、端の方からぎゅっとにぎって、少しずつヘッド・ボディ側とゆらすと、フレットが浮くので、そこに刃をいれ、そこからは、じわじわと、手前に倒しながら抜いていきます。
初めての1本は、加減がわからないので、慎重でしたが、案外難しい作業ではなく、コツをつかめば、指板を痛めないように手早く抜いていけます。
外し終えた指板のバリをとるためにヤスリをかける
全て抜き終わった私のギター。
初めてにしてはいい感じです、、、
それでも、フレットに隠れる範囲ですが、ささくれたところもあるので、接着剤で貼り付けてからサンドペーパーをかけようとおもいます。
長い定規などで指板上がまっすぐか調整
あて木をして、ざーっとサンドペーパーをかけつつ、フレットの剃り具合を見ながら調整。
(長い直線の定規などなかったため、お部屋のドアなど直線なところ数カ所で試しながら隙間をみました。スマートじゃないね)
削りすぎには注意してください。僕は、600番あたりから1000番までかけました。
ここで一旦オレンジオイルでふきあげました。お部屋が乾燥ぎみなので・・
ステンレスフレットをうちこむ
さて、ここからフレットを打ち込んでいくのですが、指板の上に置いてみたら、このとおり、カーブがゆるく、両端が浮いてます。
他の方の経験からすると、このままだと、両端が浮きやすくなるとのことなので、全フレット分を指板より少しだけカーブをきつく曲げ直しました。
(ステンレスフレットは堅いのでなかなか曲がらなかった・・・)
フレットを打ち込んでいくのですが、これがなかなかうまくいかない・・・
打っても入りこんでくれず、ういてくる。。。
こんこん打つというよりかは、
振り下ろしてそのまま下にとめておく打ち方をすると、フレットが振動で浮き上らなくなりましました。
どすん!って感じで・・・伝わるかな。
ようやく全て打ち終わっても、他のフレットが浮いてきていないかネックの付け根のほうから、
フレットと指板の隙間をチェック。どうしてもすこーし浮いてたりするんですが、ステンレスだからかなかなか曲がってくれない・・・
結局は、浮いてるところに、当て木などしてクランプで、ぎゅっとして少しおいておくと、隙間もなくなっていきました。
が、全体的に気にならない程度にするのに時間がかかりました。
ステンレスフレットの両端を切り落とす
で、ここから両端をフレットカッターで切り落とすのですが、ステンレスはなかなか握力が必要でした。
力のない方は、かなりきついと思います。
全て切り落としたら、両端を、サンディング。
流石に鋭利な金属は、別で金属用のペーパーを買ってきました。
両端は、垂直すぎると、引くときにあたって弾きにくいけど、斜めにしすぎると1・6弦が弦落ちしやすくなるので、角度に注意しながらサンディングします。
当て木をしてネックからブリジッジまで、ざざーっと。
ステンレスフレットの端を丸く削る
そのあとは、金属やすりで、慎重にフレットの端の角をおとしていきます。
このギターで、21F x 2 の合計42箇所・・・気長にかけていきます。
まぁ、自分が気にならない程度になるまで削ります。
ステンレスフレットをすり合わせる
かけ終わったら、フレットの擦り合わせ。
ここ写真とってないんですが・・・
用は、当て木に#600くらいからかるーくかけながら、フレットの高さを揃えていく工程です。
とはいえ、作業は単調で、ただサンディングしては、直線をみる・・・・長い定規をもってたらそれを置いて隙間がないか確認するなどして、
6弦〜1弦まで全体的に調整していきます。
ここは、この方の動画がとっても参考になったので、共有します。
(というか全体的に参考になりました。)
という具合で、すりあわせていきました。
すりあわせは、ギターを演奏するうえで、ビビりなどが出ないように、慎重に作業をする必要があります。
面倒ですが、妥協はありえない場所なので、頑張ってみてください。
以上で、ステンレスフレットへ交換完了になります。
さいごに、これから、フレット交換してみようと思っている人へ
- 指板にオイルを塗ってから作業がよい
- しっかりハマっているので、ある程度の思い切りも必要
- 握力に自信がない人でも十分可能ですが、フレットの両端切りが少し大変
- 丁寧にすり合わせしても、弦を貼って演奏したらビビることもあるので、何度か弦を張り替える可能性大です。
- 途中でパーツを調達する可能性もあるので、ギターは2本あると弾きたいときに演奏できてストレスフリーです。
なんだか、力もいるし根気もいるし…なかなか大変な作業だなーって感じると思いますが、丁寧に一つ一つをしっかり作業していけば、ゴールはそう遠くなく見えてくると思いますので、ぜひ経験してみてくださいね!
最悪、ネック折れちゃいましたってなっても、ヤフオクとかでネック売ってるからあまり気にせずに、そしてできればそういうことが起きても気にならないギターで試してみてください。
今回購入したサイト
というか、ミュージシャンや音響関連のエンジニアさんから一般の方まで、広く人気ですよね。もうどれだけお世話になっているか・・・
サウンドハウス
合わせて読みたい
【ステンレスフレットギター】が欲しいので今気になるギターをピッカァップ!
今回とっても参考になったサイト
ギターダー 〜工房の片隅で〜
https://ameblo.jp/guitarder/entry-12337171819.html
ナット交換は、デジマートの動画
https://www.digimart.net/magazine/article/2016030101865.html
デジマートさんは、効果がわからないようなギークな内容をいろいろあげていて面白いので、いつも見てます。